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9月1日(金)
朝食はイングリッシュガーデンが見えるコンサバトリーで。イングリッシュブレックファーストは美味しい。ファームハウスだからかソーセージの味も格別なような気がする。薄くカリカリに焼いたトーストはイギリスならでは。紅茶もスタンダードなものから色んなフレーバーのものと種類が豊富で、パンに付けるジャムも珍しいライムやブラックカレント、レモンカート、はちみつやナテラ(ヘーゼルチョコ)とかもたくさんある。
朝食の後は、ファームハウスの敷地で新鮮な朝の空気を吸いながら、チビ子と一緒にひと遊びし、そうこうしてるうちに、10時のチェックアウトの時間になった。
タクシーでタウンまで行き、少しぶらぶらして、モダンでお洒落なカフェに入る。壁にかかってる絵をはじめインテリアがかなり、かっこいい。カウンターの鳥たちが気になって、「素敵ね。」と言ったら、「彼らは南アフリカから来たんだ。」と店のお兄さんは答えた。写真も快く承諾してくれた。お兄さん達もみんなかっこ良くて、親切。居心地よく長居できそうだ。
Stevenとは14時に待ち合わせをしてるので、それまで十分に時間がある。チビ子はタイミング良く寝てるし、夫は新聞の数独に熱中してるし、さて、私は心置きなく、このかわいい街の散策&ショッピングに行こうか。
まずは、かわいい小さな袋とジャムの小瓶が並んでいるのが、窓から見え、とても気になっていたお店へ。The Cheese Board は、チーズの専門店で、ソーセージ、小麦、パスタ、紅茶、ジャムなど保存食などが売ってる。ヨーロッパのお店って感じでとてもかわいい。店員のおばさん達も、白いフリルのエプロンに帽子を被って、とってもキュート。
次は、いろんな色の水玉のかわいい食器が見えていたお店
TILLIONS へ。入り口がどこか分からなかったのだけど、ぐるりと回って坂を上がったところにあって、お店に入ると次々にかわいい食器が目に入ってきた。レジの横にあのかわいい水玉の食器を見つけ、その上に『BRIDGEWATER』の文字が。「あっ、これで分かった!Stevenが『今、BRIDGE WATERの本の執筆をしてるんだ。」って言ってたのは、このことだったんだー。」後で、彼に聞くとこのBRIDGEWATERの陶器は40代の夫婦がデザインしていて、イギリスでもとても人気があって、日本では、アフタヌーンティーやサザビーが仕入れてるよ。と教えてくれた。やっぱり、midwinterが縁で知り合った食器好きの私達は、目のつけどころが同じ、と思っておかしくなった。
今やアンティークマーケットでは、かわいい食器がシリーズで買えなくなってしまったけど、現行品でも揃えたいほどかわいい食器がイギリスにあるのを知って、楽しくなった。みなさんもこれらの食器、興味ありますか?でも、安くはないですよ。ポンドが高いせいもあるけど、日本でこの手の食器を買う感覚で見たら、高いなーと思うかも。
このお店がある通りは、短いのだけと、オーガニック野菜や紅茶、チーズやハムと野菜を挟んだバケットが並ぶパン屋さん、彩りやデザインが素敵な洋服があるチャリーティーショップ、かわいいお洋服や木のおもちゃがある子供服のセレクトショップ
PeaPod は私好みのものばかり。そこで買った子供服ブランド Catimini は斬新で素晴らしかった(イギリスのお土産、E3TシャツE4ワンピースにてご紹介)。石畳の道にはお花がぶら下がっていたりするのもイギリスらしくてかわいいんですよ。
ここでは結構お買い物してしまいました。友達にお土産と、少し、ネットショップをご覧のみなさんにもお裾分け・・・
(イギリスのお土産→)
Stevenとは、インフォメーションセンターの前で待ち合わせをしてる。イギリスの街を訪ねる時、まずはインフォメーションセンターに行った方がいい。そこで、街の地図を手に入れ、レストランやティーハウスを教えてもらったり、アンティークショップを教えてもらったり、宿泊先のB&Bを予約してもらったりできる。私は良く行ってみたい街があると、午前中にロンドンを出て電車に乗り、着いた街のインフォメーションセンターで情報を仕入れ、その街を楽しんだりする。注意しなければならないのは、田舎はバスも電車も本数が少なく、正確ではないし、運行しないこともたびたびあるしので、暗くならないうちに宿に入れるようすること。頼みの綱のタクシーも田舎すぎると駅や街に止まってなかったりするし暗く一人で恐い思いをする。
久しぶりに会うStevenは変ってなかった。むしろ田舎暮らしですっきりした健康的な表情に見える。彼のおすすめで、この街でも特に古い建物にあるティーハウスに行くことにした。このティーハウスは不思議な感覚。入り口を入ると右手には、バーカウンターのようなスペースがあって、白のコットンの切りっぱなしのボートネックシャツのような服を来た店員さんがいる。貧乏なおじいいさんのような雰囲気だけど、これが200年前の服装だという。左手にテーブルがあるのだけれど、汽車の座席のように背もたれのあるイスと真ん中にテーブルがあって、それでひとくくりされていて、プライベートな空間が作られている。そいいえば、ずっと昔はお茶は男性達の社交場で飲まれたもので、そうなると、色々、政治の話や商売の話が交わされただろう。顔や話が他に漏れないように・・・こんな作りになったかも。はじめにお店に入った時に感じた不思議な感覚は、こんないにしえの空気が作りだしたものだろう。
この200年前からあるティーハウスでランチに私はtoday's Soupを頼んだ。あまりお腹がすいてない時に、イギリスのtoday's Soupはいい。味はジャガイモをベースにタマネギやセロリなど色々な野菜とオレガノなどのハーブが入ってるものやトマトベースのものなど、ヨーロッパのスープの味。食事はけっこう高いけど、スープは飲み物ぐらいの値段で、パンとバターがついてきて、イギリスらしい美味しい味が十分堪能できる。このお店で出て来たスープはトマトとジャガイモのスープのようだった。イギリスではどこもパンにつけるバターが美味しい。
食後のデザートにとスコーンとアールグレイティーを頼んだ。どれどれ、本場の味を試してみよう・・・。運ばれてきた紅茶をポットからカップへ移すと、アールグレイの爽やかな紅茶の香りが立ち、とても優雅な気分になる。スコーンは、表面はカリッと香ばしく、中はしっとり・・・。クロッテッドクリームが、まさに、イギリスでしか食べられない味で、クリーミーで、それでいてさっぱりしていてフレッシュな感じで、とても美味しい!もちろん、スコーンにはジャムとクロッテッドクリームの両方をのせて頬張るのが一番美味しい。ああ、いつか、カロリーを気にせず、飽きるまでクロッテッドクリームを食べてみたい・・・。
Stevenのお家を訪ねる前に、Bathに寄った。Bathはローマ時代の大きな風呂のある観光地として有名な所で、日本人もたくさんくるのか、駅の売店には日本で売ってるのと同じペットボトルのお茶や麦茶があって、それにネタの色はとても悪いが、にぎり寿司や巻物も売っていた。Stevenいわく周辺の街に住むイギリス人にとってBathは買い物する所で、靴や服や本やCDなど買いにくるらしい。ロンドンで全然買い物をしなかった夫はここでやっとかっこいいシャツを見つけた。グレーと紫がかった濃いピンクと細い白のストライプ。今までに持ってないタイプのものだったので、シャツだけみると、どうかな?と思うけど、当ててみると意外にもシックで、とってもクール!大抵、イギリスのシャツは袖が長くて日本人には向かないのだけど、このシャツは大丈夫。CECIL GEEショップオリジナルなので、物価の高いイギリスでは、良いお値段で買えた。
その後、本屋に行くと村上春樹の本が売っていた。Stevenも「海辺のカフカ」を読んだと言うし、イギリスでも人気があるらしい。ネコが話したりとか、幽霊を人間のように扱ってるところ(感情面で)が、イギリス人には新しい感覚らしい。どんなふうに翻訳さてれるか興味はあるが、表紙は外国のカバーらしく写実的で、村上春樹ぽくないかな、と思った。
Bathを後にし、車で30分ぐらい走ったところに、Stevenの住む街がある。想像していたよりも大きく、急な長い坂がいたるところにあるのが印象的だった。彼の家はアドレスどおり、リバーサイド。リバーといっても小川ぐらいで、散歩にちょうどいい田舎道が続く。
やはりイギリスの家らしく4軒長屋で、1、2階を使うタイプ。入り口を入ってすぐのリビングに入った途端、「期待通り、素敵な家!」と心躍った。伝統的なイギリス人らしいソファや家具に彼らしいミッドセンチュリーモダンな要素がクッションやディスプレイされてる陶器などに表れていて、何を見ても新鮮で楽しい。リビングの奥にあるキッチンも窓からグリーンの庭が見えるし、壁にディスプレイされているアンティークのカッティングボードも、「さすが!」
キッチンの横に自分で作ったというコンサバトリーがあって、明るい光が降り注ぎ、とても美しく、心地よい空間となっている。コンサバトリーを抜けて、庭へ出ると、斜面を上がるように、自然の感じを残したような(イングリッシュガーデンは手入れしすぎてない方が味があっていい)草花が生い茂り、レンガを円形にひきつめた「みんなでガーデンパーティをする場所」が、まずあって、その上に、「時々、夕食をとりながらくつろぐ所、というベンチがあって、庭のてっぺんには、彼が陶器を制作する工房がある。この工房で、好みの音楽をかけながら、庭と家を見下ろし、創作の世界へ浸る彼の姿を想像する。まさに、この家はイギリス人の憧れの生活が詰まってるといった感じだ。
「この部屋を使って。」と案内されたゲストルームは、ヴィンテージ風のドットのベッドカバーがかわいくて、天井ライトにはコウモリがキュートで、窓からは緑の木々と小川が見える。バスルームの窓際にはグリーンと貝殻が素敵に飾られていて、真似したいインテリアセンスだった。Stevenの家はまさに理想的な家だ。

晩ご飯は、行きつけのパブに行くことになった。イギリスのパブは近所の人の社交場という感じで、バーカウンターはビールを手にした人達でにぎあい、Stevenは奥のテーブルに行くまで、何人もの友達と声をかわした。イギリス人は家で食事をした後パブに行くのか、たいていのパブはフライドポテトとかフライドチキンぐらいで食べ物がないことが多いが、ここは美味しい料理も食べれるので、小学生ぐらいの子供を連れた家族連れもいた。食事が出来てくるまで、ワインとライスをぶどうの葉でくるんで発酵させたものとオリーブをいただく。私はビーフを、夫はチキンの料理を頼んだが、見た目も味も満足のイギリス料理が堪能できたのは、Stevenのおかげだと感謝した。チビ子は、またしてもおりこうさんで、すぐ寝てしまったので、私達夫婦は、美味しい料理と会話とパブの雰囲気と充分楽しめた。
9月2日(土)
小雨の朝をむかえた。今まで晴れ続きで楽しく旅をして来れたが、最後にこんなイギリスらしい天気もいいかな、って思った。Stevenに「犬の散歩に行くので、一緒に行かないか?子馬が見れるよ。」と誘われた。彼はハンチング帽子にBarbourを来て、傘もささずに犬の散歩に行く姿は、とてもイギリス人らしい。夫と「いいね。」と顔を見合わせた。小川の横の砂利道を歩いて行くと、エルダーフラワーの白い花が咲いていて、マスカットに似た味のエルダーフラワージュース(IKEAで売ってます。)を久しぶりに飲みたくなった。しばらく行くと、草原に馬が見え、犬は解き放たれたように思い切り駆け回った。
散歩の後は、街のSaturday Marketに行った。花や野菜やマッシュルーム、オリーブ、チーズなどのお店の他に、インドアの会場では、アンティークのマーケットをやっていた。そんなに古くないイギリス料理の本やインテリアの本は使えそうで面白かった。品数は多くないが、安くてかわいいものはいくつかあった。手作りのニットを売ってるお店もあって、ベビーもののニットがデザインも、色もかわいくて、イギリスならではの感じがした。
朝食はティーハウスでフルイングリッシュブレックファーストを注文した。本当に、朝食はどこでも美味しい。
その後、街をぶらぶら見て回り、あっという間に、ロンドンへ帰る時間になった。

別れは、ここでも結構あっけなかった。Stevenは電車に私達を乗せると、じゃあね、って階段を下りていってしまった。なかなか電車が発車しないので、どうしたのかと思ってると、「トイレに人が閉じ込められて出られなくなってるので、この電車は運転見合わせます。1番ホームの電車に乗って下さい。」と!イギリスの時刻表はネットで調べられてスケジュール立てやすいけど、結局スムーズに行かないことは多いので、子連れでカントリーサイドに行くのは大変かも。そんなんで、ロンドンまで帰るのも乗り換えがあったり、ホテルから遠い駅に着いたりと荷物と子供を抱え大変だった・・・。
9月3日(日)
日本に帰る飛行機は夜発なので、それまではホテルの近くでゆっくり過ごすことにした。地図で公園を探し、テムズ河沿いの公園を目指した。途中、パブがあって、夫はビールを頼んだがとても美味しかったらしい。芝の公園でチビ子は走り回って気持ち良さそう。まるで私達はイギリスに住んでるみたいに、公園でゆっくりと気持ちよい時間をすごした。最後まで観光せずにこんなふうに過ごすのもいいな・・・って思った。
空港の免税店では、フォートナム&メイスンやウェッジウッド、ハロッズのものが本店より1割ぐらい安く売っていて、種類は少ないけど、お土産でこれらのものを買うなら、空港が良いですよ。
帰りの飛行機は19時発ということもあって、チビ子はほどなくして眠りにつき、なんと日本に着く1時間前まで寝てました。すばらしい!!こんな感じで行く前は、色々心配して、緊張していた「子連れ旅行」も、やりたいことは全てできて、楽しくて、素晴らしいものになりました。これも一番に、付き合ってくれた夫のおかげ!それから体調も崩さず、いつもご機嫌だったチビ子のおかげ☆そして、イギリスの友達のおかげです。

「アンティークに携わってなかったら、子供を生もうと思わなかっただろうな。受け継がれてゆくものの大切さを知ったからね。私から娘に伝えるものがある。それからイギリス人の友達もできなかっただろうな・・・。これに感謝して、いつかみんなに恩返しができたらなぁ・・・。そうだ!老後にイギリスでカフェかB&Bをやるのはどうだろう?アンティーク好きなイギリス人も日本人も集れるような。そこで同じような趣味の人たちが交流できて、美味しいイギリス料理や日本食が食べれて・・・。」
な〜んて、帰りの飛行機でまたまた壮大な夢を膨らませてる妻に気づかず、夫は隣でスヤスヤ良く寝てました。

夢があるのはいい。老後って、ずいぶん先の目標にしたから、それまでは、日々の生活頑張れる気がする。平凡な毎日。コツコツの毎日。時にはすごく嫌になって、時には心身共に辛い時期もあって、もちろん幸せだなぁって感じる日々もある。そうして、私たちは子育てや親の介護や仕事をして、人生歩んで行くのだろう。まだまだ先は長い。いつかまた、自分のためだけに自分の時間とお金を使えるようになったら、その時は・・・。って思う。
もし、その時、みなさんが、Capri*を思い出したら、ネットで検索してみて下さい。20年後ぐらいにイギリスのB&Bが見つかるかもしれませんよ・・・(笑)
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