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「北欧に行ったら、モダンな家具やかわいい雑貨ばかりなんだろうなぁ〜!」と北欧を特集してる雑誌を読んだり、北欧インテリアショップを見たりして期待してました。ところが実際ストックホルムとコペンハーゲンに行って見ると、そう簡単には求めていたような「北欧のデザイン」には出会えなかったのです。
ガイドブックに取り上げられてるストロイエとかガムラ・スタンのメインストリートのお店は、観光客用のお土産屋さんが多く、地元のデパートは閑散としていて、シンプルで実用的な食器や調理器具も持って帰ることを考えれば日本で買えばいいと思ってしまいます。日本で売られていない、かわいい雑貨や日用品を求めてスーパーや薬局を見て回ったけど、物価が高いので、バンバン買えるようなものではなく、何を買おうか考えているうちに、結局あまり買わないで終わってしまいした。
ポールへニングセンのPHランプやアルネ・ヤコブセンのAJランプ、バング&オルフセンの電話などのブランドは日本で見ないようなものもあって、欲しい気持は高かまったけど、電圧とかの違いで使えるか分らないのでためらい、またセブンチェアなど北欧アンティークの椅子やテーブルとかもたくさん種類はあったけど、送料の高さを考えると、事前に欲しいものの具体的なイメージが決まってないと、旅先でぽんっと買えるようなものではないなー、と思いました。
ホントに物価が高いので旅先であせって買うより、日本でじっくり検討して買った方がいいな、という感じです。そして、北欧インテリアものも雑貨も、改めて日本のお店のセレクトのセンスの良さと、現地とさして変わらないような良いお値段で売ってることに感心しました。それらからは、「こんな素敵なものを見つけてくるなんて、プロの仕事!」と感心して、日本のお店で気持良く北欧雑貨などを買っています。
スウェーデン版、無印、『GOTAGATAN31』 (左)とデンマーク版、100円ショップ『10 krone』(中)、と品数豊富な『marimekko』(上)
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もし、「Pen」や「FIGARO」に紹介されてるのイメージのプロダクトを望むなら、雑誌に紹介されてるお店にピンポイントで行くのが良いでしょう。点在してるので探すのは大変で時間も取りますが、満足することは確実です。例えば、ストックフォルムなら北欧テキスタイルのTiorruppen(ティーエグルッペン)、インテリア雑貨、アクセサリーのデザインもののDesigh Torget(デザイン・トリエット)、ヴィンテ−ジ食器や雑貨のBland Annat(ブランド・アナット)は予想通りで良かったです。
コペンハーゲンならガイドブックで紹介されてるストロイエ通りよりも1本中に入った通りの方が素敵なお店がたくさんあって面白かった!
Laederstraeae通りからKompagnistraede通りへ続くこの道は銀製品や本や陶器のアンティークショップやいつくかあって、そして作家さんがお店をかまえるストリートなのか、求めていた現地でしか見れない、シンプルでモダンな北欧デザインの照明や器、カラフルな木のおもちゃ、温かみのある子供雑貨などに出会えました。
プラスチックペーパーを変幻自在に組み合わせて作られた照明の、こぼれる光の美しさに見とれ、ひとつひとつ形の違う手仕事の流線形の器に対照的な白黒グラフィック模様の組み合わせの妙な魅力にとりつかれ、満足いく北欧デザインに出会えたと思った。
BRIOやLEGOなど鮮やかな色彩ト創造性のあるおもちゃも北欧の魅力的なもの。ショーウィンドーに並ぶカラフルな木のおもちゃに惹かれお店に入ってみると、おじさんが「全部、僕が作ったんだよ。」と、店の隅にある、今も何か製作中のテーブルを指した。そして「これはこういう動きをするんだ。」とお店の中のおもちゃを次々に取り上げては楽しそうに説明してくれた。
それから、女の子心をくすぐられる可愛いお店を見つけました。そのお店はベビーや子供向けの手編みのニットや靴下など手作りもの、カード布やインテリア雑貨などロッタちゃんの世界!
レジの後ろにはちょっとしたプライベートスペースがあって赤ちゃんとママが2組み、店員さんと親しげに話していて、馴染みのお客さんなのかな、商品卸している作家さんなのかな、といった感じです。
天井からはいつくものモビールがぶらさがっていて、なかでもモヘアの毛糸でできたキリンとワニとピンクのお花のモビールが、ふわふわもこもこと温かそうで、とびきりかわいかったです。ピンクのクマや水色のイヌと可愛い動物たちがケーキを囲んでBirthday Partyをやってるカードなど、100DRINEのかわいいイラストに出会ったのもココでした。
言ってみれば、銀座のような場所でこんな温かなお店。北欧では女性が子供を持っても仕事をするのは当たり前、周りも受け入れて手助けしてる、そんな社会だと感じるようなお店でした。
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昔のIrmaちゃんのイラストはもっと描写が細かく、そんなヴィンテ−ジ缶などもアンティークショップで売っていて可愛かったです。
デンマ−クで子供が始めに手にするおもちゃはカイ・ボイセンのおサルと言われていますね。ウサギは今は作られてない貴重なアンティーク。
コペンハーゲンでは、地元の感性の鋭いお洒落な人が集まるエリアのような雰囲気で、運河近くのナンセンス通りも面白かったです。ここには、ナチュラル系のアンティークショップ、ミッドセンチュリー北欧モダン系のアンティークもあるし、正統派の本屋もあります。カッコ良すぎて入れなかったけどレストランがどれも大人な雰囲気。絶対、美味しいお酒と料理を出してる!といった感じ。ワインショップなども並んでいて、やっぱり、ここは大人のストリートです。
それからスーパーのIrmaやNETTOのショッピングバッグが可愛いかった。エコの国なので、買物袋は有料です。袋欲しさに買物したのだけど、ちょっとしか買わないくせに、いくつもバッグをくれって言ってちょっと恥ずかしかった・・・。
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日本ではちょっとした北欧ブームで北欧のプロダクトや情報をたくさん目にするので、そのイメージで行くと「本場でこれだけ?」と意外にもの足りなさを感じてしまうかもしれない。
だけれでも、確実に思い描いていた通りの北欧を感じられるとしたら、それは街並の素晴らしさ。澄んだ空気と豊かな緑と調和する美しい古い街並・・・。
ストックホルムの朝。通勤のため街の中心部に向って歩く人の波に逆らうように、橋を渡り、居住区セーデルマルムへ向う。途中橋の上からの景色の美しさに足を止めた。右手に中世の面影を残す旧市街ガムラスタンが見え、左にはこれから向おうとしてるセーデルマルム地区に落ち着いた黄色やオレンジの壁、尖塔の建物が湖の背にそそり立つ断崖の上に見える。
橋を渡り終えると、シェラトンホテルがある。このホテルの窓からも素晴らしい景色が見えるに違いない。車が走る大通りにそって坂を上がっていくと、ギャラリーが数件立ち並び、ガラスの作品展、絵の作品展などやってる様子だった。そして素敵なインテリアショップや牛の赤い可愛い看板のおもちゃ屋さん、カフエなどを過ぎるとお洒落なお店はなくなって来て、薬局や食品や日用品を売る大きなスーパーマーケットが出て来て、だんだん地元の雰囲気になってきた。
大通りから右へ曲る、細い石畳の路地は、坂を上がりきった先に、空が見える。きっと、あそこまで行けば、絶景が、ストックホルムの緑と湖と古い建物が調和した美しい風景が眼下に広がるに違いない....
思った通りだった!その広がる景色の素晴らしさに、目を輝かせて、大きく息を吸いこんだ。そしてこの絶景を見るべく、断崖沿いに遊歩道ができているのは、さらなる感動だった。こうした素晴らしい景色もここに住む人にとっては当たり前のことなのか、他に歩いてる人はなかった。斜面の後ろにレンガ色のアパートがあってその前の芝生で、赤ちゃんとお母さんが午前の澄んだ空気とやわらかな日射しの中で遊ぶのだけが見えた。
景色を充分堪能した後、右手に曲り細い路地を下っていった。偶然にも家具工房を見つけた。職人のおじさんが美しい曲線のアームを持つ椅子を作っている。地元の人にとっては、いつもの生活が動き始めていた。
細い路地を抜けると、車が通れる広さの石畳の道が出て来た。1階はオフィス、上は居住用という感じの古い建物が道の両脇に立っている。白で統一されたシンプルなオフィス、PHランプの下でパソコンに向って話してるスーツ姿の男女。こんなストックホルムの日常的な風景のカッコ良さに、ドキッとする。北欧デザインの素晴らしさは、こういう日常から自然に生まれてくるものなのだろう。
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北欧の照明について驚いたことがある。コペンハーゲンでは中心部から少し離れた所のB&Bに滞在した。古いアパートは階段の前の入口に鍵のかかったドアがあって、3階の青いドアの家が私の泊まる家だった。30代後半ぐらいの女性が1人で住んでいるみたいで、アパートの入り口の鍵と家の鍵を渡してくれた。日本人にとっては見ず知らずの人に家の鍵を渡して住人が不在の時も自由に出入りできるような仕組みは考えにくいが、ヨーロッパでは普通の感覚らしい。イギリスでもそうだった。
朝早くからマーケットにでかける私と仕事で夜遅く帰宅する彼女とは会うことはなかった。ある日、19時頃帰宅すると、彼女の部屋から明かりがもれていた。部屋の前の廊下を通るとき、ちらっと目をやると、手帳を手に彼女がもう1人の女性となにやら仕事の打ち合わせをしてるような感じだった。その部屋の明かりは、ほの暗い間接照明と細長いキャンドルが3本。仕事のような状況でも、キャンドルか!とショックを受けた。街のレストランや窓ごしに人の家を覗くと、ここではキャンドルが日常の照明として使われているのが良く分る。
自分の部屋に戻ってベッドに身を投げ、天井を見上げると、じゃばらのシェードを通してほの暗いオレンジ色の光が幻想的に照らし出されていた。
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最後に北欧デザインに興味ある方におすすめのところを紹介したいと思います。まずはコペンハ−ゲンのブレ通りにある工芸博物館(KUNSTINDSTRIMUSEET)。アルネ・ヤコブセンの椅子やソファやポールヘニングセンのランプ、カイ・ボイセンのなど巨匠の作品をはじめ、ガラス、陶器、椅子、テキスタイルなど20世紀のモダンな北欧デザインの数々を見ることができます。
この博物館自体の美しさも魅力です。ガラスの窓の向こうには、緑の芝生の中庭が見えたりします。カフェで使われている椅子とテーブルは木の滑らかさと色を活かしたとシンプルなデザインで、コーヒーカップやケーキプレートやジャグは実用的な美しさで、まさに北欧デザインのものでした。全てにおいてセンスが良かった。
おまけに、そこのチョコレートケーキがビックリするほど美味しい!上品な甘さ濃厚だけどフレッシュといった感じで、ベルギーチョコも真っ青!?って感じのお味でした。
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ストックホルムで、湖の向こうの森の中に宮殿のような建物が見えた。それが北方民族博物館(NORDISKA MUSSET)。ルネッサンス様式の重厚な建物だ。
ここではリンドベリの陶器やSVENSKT TENN(スヴェンスク テン)のデザイナー、ヨセフ・フランクのテキスタイルなどが見られる。20世紀の年代ごとの部屋が再現さてれいるのを見るのも、当時の北欧の人の生活ぶりが分かって面白い。
またここは小学生が集団で見学するような所で、農耕中心だった暮らしの再現され、その時代の子供の部屋やおもちゃを手にして遊べたりする。それから北欧の色々な民族の顔写真が展示されていて、日本人みたいな顔を見つけ不思議な気持になった。
イギリスの50年代の陶器のデザインが好きで、その後その時代の日本ものにも北欧ものにも好みのものを見つけ、そのデザインの共通点に「ルーツはどこだろう?」と思っていました。Stevenの本「Ceramics '50 '60」に、「他の国が戦争に一生懸命になってたころ、北欧はデザインにおいて独自の発展を続け、戦後世界に広がって行った。」と知ったのだけど、北方民族博物館でも同じようなことが説明されていました。
それがこの地に来てみて、妙に納得するものになりました。首都のストックフォルムといえ、コペンハーゲンといえ小さい街なのです。日本では北欧の情報にあふれているから、大都市かと思ってしまうのですが、私が歩いた感じだとお店で賑わってるところは銀座ぐらいの規模で...
それこそ50年ぐらい前は、長く寒い冬を持つ厳しい気候の中で、戦争の影響をあまり受けることもなく、人々は衣食住つつましく暮らしていて・・・日本の田舎の伝統工芸技術のように良いものを作って生活の糧にしていたのかな?それが現在まで続く北欧デザインの素晴らしさの根本に流れてるのかな・・・と思いました。
冬に入りかけたストックホルムでは、日本人観光客どころかアジア人すら目にしなくて、自分だけ異色な感じとすごく遠い地に来てる感じが、なんだか寂しくて、仲間を探してしまった。不思議に思ったのだけれど、ストックホルムの街を歩いていると、急須のとってが籐だったり、蛇の目傘がディスプレイされていたり、どこか日本的要素を持つものを結構目にしたりする。
「あっ、日本人!」デパートの前の道で私と同じような黒髪で背が低く平面的な顔立ちの女性を見つけた。何をしてる人だろう?と通り過ぎる時、良く見て、ハッとした。
「目がライトグレーだ。」
彼女は日本人ではない。おそらく日本人の血が入っているというのでもなく、この遠い地に日本人と同じような容姿を持った民族がいる・・・。そんなことをを北方民族博物館の写真を思い出し、考えた。
遠くて・・・、だけど、どこか同じ要素を持つ、近しい国・・・北欧はそんな感じの所でした。
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1, From Denmar k & England (2003.6)
2,Steven Jenkins (2003.8)
3, From Stockholm (2003.9)
4, Denmark Food (2004.1)
5,English Scool (2004.3)
6,Torquay=イギリスコレクタブル=(2005.3)
7,将来価値の出るアンティーク 日常で楽しむヴィンテージ(2005.5)
8,北欧デザイン〜見るもの・買うもの〜(2006.2)
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